取締役専務執行役員石田 吉隆取締役上席執行役員荒田 和幸取締役上席執行役員寺嶋 浩美FUJICCO REPORT 202211新・中期3か年計画スタートにあたり〜ボードメンバーが語る〜企業価値向上とお客様満足度向上を推進構造改革“ニュー・フジッコ”最終年度と新・中期3か年計画のスタート年度が重なる63期(2022年度)を迎えました。64期(2023年度)に再成長させ収益構造の改革を図るためにも有形資産の「企業価値向上」と無形資産の「お客様満足度向上」を推進させ、健全な事業ポートフォリオに再構築させることが優先させるファクターになります。特に組織再編を図った新生「コア事業本部」がお客様の潜在ニーズをいち早く捉えて、他社でできない独自のコア技術をもってウォンツを提供することが出来れば、高い顧客満足度を得て持続的な成長が必ず実現できます。新しい価値の創出ループを全従業者がベクトルを合わせ、ロイヤルカスタマーを増やし「ブランド価値の強靭化」を実現させます。高い生産性と働きやすい環境が維持された工場へ前・中期3か年計画は、全世界的なコロナ感染により世の中の動きが大きく変わり、当社も事業運営体制や働き方など大幅な軌道修正を実施してきましたが結果的には計画達成には至りませんでした。その中で61期(2020年度)より新たに取り組みを開始した“ニュー・フジッコ”への経営改革の完遂が63期(2022年度)からスタートする新・中期3か年計画の目標となります。特に工場改革テーマについては生産本部が総力を挙げて取り組み、機械化、デジタル化を進めながら高い生産性と働きやすい現場環境を維持された工場の実現を目指します。また、全工場で食品安全システムFSSC22000の認証取得を目指し、品質管理、品質保証体制の強化も図りながら目標達成に向かいます。環境変化の中、創造一路で“ニュー・フジッコ”の改革を完遂します豆や昆布、ヨーグルトの研究を通じて、新しい健康価値を発見しお客様へお伝えすることで需要を創造する、このビジネスサイクルをしっかりと回していきたいと考えています。また当社独自の機能性素材や健康食品の直販を成長分野と位置付けており、「フジッコ=健康創造企業」とイメージできるような情報の発信体制も新たに整えていきます。取締役会では経験豊富な社外取締役から様々な角度で助言をいただいており、この対話と議論によって改革の経営方針が生まれています。改革を完遂すると同時に、お客様の本質的満足を自らの喜びとできるようなコア人財の育成も重要課題として取り組みます。
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