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2025 FUJICCO REPORT 統合報告書[2025年3月期]

2025 FUJICCO REPORT 統合報告書[2025年3月期]
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FUJICCO REPORT 202526社外取締役監査等委員環境は絶えず変化しています。その変化に対応してフジッコ自身も絶えず変化し続けなければサステナビリティは達成できません。現在進行している地球環境や日本社会の変化はフジッコが得意とする従来の日本食の伝統に根ざす商品群に対しては、気候変動による原料資源の調達困難化や顧客層の高齢化など、どちらかと言えばネガティブな方向と言えます。ここ数年の収益力の低下はそれら環境変化の速度に対するフジッコの変化の速度がスローであったことの帰結であると言えます。フジッコがその内外のステークホルダー、社会に提供する価値=パーパスは「健康」です。それはフジッコが提供している商品群と極めて親和性の高い価値です。新中計では守るべき価値に更に磨きを掛けること即ち商品価値の向上及び生産プロセスの効率化と並んで新しい市場への挑戦即ち新商品分野と海外事業を加速させることの両輪で収益力向上の達成を企図しています。変化にはリスクと痛みが伴います。監査等委員としてはそれが会社自身と社会にとって許容可能なものであるかを監視する役割を担います。その一方で社外取締役として社内とは異なる視点や知見で変化を働きかける責務があります。この2つの役割と責務を全力で果たしていく覚悟です。社外取締役監査等委員ビジョンを基盤とするコーポレート戦略の具体的実行戦略させるために、①コアビジネスの事業強化と領域拡大、②圧倒的な競争優位性の確保、③効率経営の追求、④経営基盤の強化の4つの基本戦略のもとに、種々の具体的戦略を策定していますが、今期は、これを実行するための開発体制の見直しや事業部運営のパワーアップも図られています。業務執行役員には、新組織体制のもと、責任感とスピード感を持って、これらの戦略を推進し、お客様の『価値ある時間』に貢献するために、安心・安全であることはもちろん、新しい価値を具現化した魅力的な商品を消費者の皆様に提供していっていただきたいと思います。また、フジッコの主力商品である昆布と豆は、原材料の枯渇・不作等の問題があり、事業のサステナビリティを確保するためにも、自然環境にも配慮した長期的、総合的な観点からの原材料調達を実行していただきたいと思います。最後になりますが、私は、リスクマネジメントと法務の専門性を活かして、監査等委員の立場から、引続き新中期経営計画の進捗をしっかりとモニタリングしていく所存であります。フジッコは、一昨年来構築してきた企業理念・パーパス・として、『2025-2027中期経営計画』を策定しました。この新中期経営計画においては、低迷している業績を回復中山 聡上谷 佳宏

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