safety
安心への挑戦
創業以来、日本の伝統食を基本に健康、そしてなにより安心・安全のモノづくりにこだわり続けてきたフジッコ。私たちの商品開発の歴史において、もっとも大きな転機となったのは1973年です。
当時、食品には人口甘味料が広く使われていました。ところが1969年、人工甘味料の使用が社会問題として浮上。フジッコではこの事態を重く見て、当時とろろ昆布をつくる上で当たり前に使用されていた人工甘味料の不使用を決断します。さらに合成酢・酢酸の廃止にも取り組み、脱合成酢・脱人工甘味料を成し遂げたとろろ昆布「純とろ」を誕生させます。
看板商品の「ふじっ子煮」は原料を煮て作る、いわゆる加工食品。長期保存させるためには合成保存料が必要不可欠でした。業界に先駆けて無漂白・無着色などの先進的な挑戦を進めていたフジッコは、ここで長期保存技術の改良に打ち込みます。そして1982年、「ふじっ子煮」の合成保存料無添加に成功。ここに、すべての製品で合成保存料撤廃を成し遂げました。

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1973年
脱合成酢・脱人工甘味料「純とろ」誕生
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1976年
無漂白・無着色・合成保存料無添加「おまめさん」開発
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1982年
全製品合成保存料撤廃を達成
Delicious
美味しさへの挑戦
1971年に登場した「ふじっ子煮」は“佃煮の革命児”となりました。
当時、昆布佃煮は日持ちをさせるため塩分が高く、また酸素による風味劣化がありました。そこで、私たちは酸素を遮断する窒素ガス充填を開発。課題だった昆布の酸化防止に成功。作りたてのおいしさそのままに、塩分を抑えた「ふじっ子煮」の誕生が実現しました。
また、夏場の工場稼働率向上のため、目をつけたのがデザート。
食物繊維が豊富なフィリピン発祥のヘルシーデザート・ナタデココの開発に着手します。飲食店でデザートとして出されるようになっていたナタデココに目をつけた社員が、当社でも扱うように提案し、1993年春にはナタデココの自社生産を開始します。当時普及していた海外産ナタデココは、硬さが不均一で食感にばらつきがありました。フジッコは、食感の安定化のために “おいしい硬さの基準”を設定し、高品質でおいしいナタデココの生産を確立しました。国内唯一のナタデココ生産メーカーとして、生産や品質面で常に改良を加え、今も進化を続けており、健康食品としての応用も構想しています。

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1971年
佃煮の革命児「ふじっ子煮」の開発に成功
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1986年
「ふじっ子煮カップ容器」での脱酸素包装成功
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1993年
「ナタデココ」の自社生産を開始
health
健康・長寿への挑戦
フジッコが次に手がけたのが、「日配惣菜」。スーパーなどの惣菜コーナーに並んでいるフレッシュなおかずのことです。共働き世帯や高齢者の単身世帯が増える中、求められるのは調理が不要なお手軽さ。そこで野菜を中心とした、煮物や和え物などの健康によいお惣菜を食卓にお届けしようと事業を展開しました。
また、超高齢社会の到来に向け、取り組んだのが2008年に発売した介護食「ソフトデリ」。見栄え、味、風味はそのままに驚きのやわらかさを実現しました。煮豆、漬物などを中心にかむ力が弱くなった人にも再び食べる喜びを感じていただける品質に仕上げています。
フジッコは健康成分の研究にも積極的。1991年には、昆布由来のミネラル・カリウムを多く含み、製品の減塩効果が期待できる「昆布ミネラル」の抽出に成功、実用化を開始します。また、黒大豆の種皮に含まれるポリフェノールの機能性研究による成果を発表。血管・血流に対する作用について、血管の細胞機能の改善、冷え性改善、むくみ改善に効果があることを証明しました。

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1989年
「日配惣菜」の量産を目指して事業部化
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1991年
限外抽出による「昆布ミネラル」の抽出に成功
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2002年
世界屈指の長寿地域であるジョージアにルーツを持つ「カスピ海ヨーグルト」事業を開始
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2008年
介護食「ソフトデリ」開発・発売
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2014年
「カスピ海ヨーグルト」のインフルエンザなどへの効果を確認
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2017年
黒大豆のポリフェノールの血管内皮機能改善作用を発表