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2022 FUJICCO REPORT 統合報告[2022年3月期]

2022 FUJICCO REPORT 統合報告[2022年3月期]
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㈱小田垣商店 代表取締役社長小田垣 昇様この度、「おまめさん 丹波黒黒豆」が2022年 International Taste Institute(国際味覚審査機構・以降ITI)にて、「優秀味覚賞」三ツ星を獲得しました。ITIとは、ベルギーのブリュッセルに拠点を置き、世界100か国以上から10,000を超える企業がこれまで参加している世界的に権威のある味覚審査機構です。一流のシェフやソムリエといった専門家で構成される審査員によって、厳正なるブラインド官能評価で審査が実施され、今回、丹波黒黒豆は、「味とビジュアルの両面から高いレベルで仕上がっており“改善の余地がほとんどない”」等のコメントをいただき、総合評価92.8%を獲得しました。この世界に誇れる丹波黒黒豆ですが、年末のおせち料理としてしか喫食されていないユーザーの方も多く存在し、喫食シーンを広げることで、まだまだ成長が見込まれる商品です。今回の世界的な評価をもとに、より多くの方に届けられるように取り組んでまいります。黒大豆の種皮からポリフェノールを抽出・精製した機能性食品素材「クロノケア®」について、様々な機能性研究を行ってきました。既にヒト試験で効果が確認されていた血管の柔軟性維持に関する機能について、2021年11月に機能性表示食品の届出が受理されました。さらに生体内抗酸化と自律神経の調節をメカニズムとした疲労感を軽減する新たな機能についてもヒト試験で効果が確認され、2021年12月に機能性表示食品の届出が受理されました。現在、「血管の柔軟性維持」と「疲労感の軽減」の2つのヘルスクレームが受理されている成分は他には知られていません。これらの成果をもとに、黒大豆ポリフェノールを関与成分とする、機能性食品素材「クロノケア®」の販売の推進と、それを配合した自社通販商品「黒豆粒のチカラ®」の販売へ注力します。また、今後も引き続き新たな機能性研究に取り組んでまいります。FUJICCO REPORT 202232黒大豆ポリフェノール「クロノケア®」の機能性表示食品届出受理「おまめさん 丹波黒黒豆」 International Taste Institute「優秀味覚賞」三ツ星獲得仕入先 ㈱小田垣商店 代表取締役社長 小田垣 昇様からのメッセージ昭和40年代後半、フジッコさん(当時の社名は富士昆布)に丹波黒を煮豆として扱っていただけないか相談を持ちかけたことがきっかけで、昭和53年に初めて丹波黒が煮豆として販売されました。そのおかげで今もなお、お客様の身近なところで手に入れることができます。丹波黒黒豆が美味しい理由は、①黒豆の種類が丹波黒という品種系統であること、②寒暖差があり気候条件が良いこと、③栄養豊富な土壌、④生産者の努力と技術、の4つが挙げられます。丹波黒は、昔からある在来品種であり、優良なものを選んで種子にする「系統選抜」で今日に至った歴史があります。その為、味は良いが栽培は手作業が中心で、気象の影響を受けやすく、長雨、冷夏、台風などによってすぐに不作になってしまうという難しい作物です。非常に手間暇が掛かり一般的な黒大豆の7倍以上の時間を要するとされています。そんな“苦労豆”とも言われる丹波黒は、作って良いものが出来たら生産者は嬉しいですし、それをフジッコさんに上手に炊いていただいて、それを食べていただくお客様にも喜んでいただいて、皆が三方よしとなるのがいいですね。これからも丹波黒が皆さんに広く知っていただけることを願います。〜唯一無二の資産『丹波黒黒豆』〜黒豆で生きる

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