1324PER成長戦略事業ポートフォリオの再構築SKU削減を出発点として時価総額を高める“ニュー・フジッコ”の完遂構造改革ROE10ブランド価値の強靭化スター商品の最適戦略の継続拡販“選択と実行”工場運営の改革生産性向上DXの推進ROEは、株主が投資したお金をどれだけ効率的に活用しているか、企業の健康状態を見極める収益性の指標です。“ニュー・フジッコ”の構造改革により、生産性向上、資本効率の追求はROEの改善によって示されるものと認識しております。PERは、株価が1株当たり純利益の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度です。一般的に利益成長の高い会社ほど、将来の収益拡大の期待が株価に織り込まれるため、PERは高くなる傾向があります。構造改革完遂後の“ニュー・フジッコ”の成長戦略はPERの改善によって示されるものと認識しております。“ニュー・フジッコ”の創造は、SKU削減を出発点として、構造改革(ROE)と成長戦略(PER)の両輪で企業価値(時価総額)の向上を実現してまいります。SKU削減後の生産性が高く収益力のある「スター商品」の配荷率アップに注力します。「スター商品」の拡販が業績復元のカギとなり、個々の単品まで物量を高め、味・品質を磨き、収益性の改善を追求する進捗管理を妥協なく進めます。フジッコのコアビジネスであり、収益源の昆布と豆はシェア拡大を目論みます。一方、市場規模と成長の視点より、おかず事業、ヨーグルト事業、通信販売事業を新・中期3か年の成長ドライバーとします。また、多様化する「販売チャネル」「顧客」のニーズを的確に捕捉し、時流に適応した新製品の開発に注力いたします。DXの目的は、サステナブル経営の実現です。新・中期3か年ではDXを強く推進するため、社長執行役員を委員長とする「DX推進委員会」を発足し、“ニュー・フジッコ”の経営改革の成果をデジタル・ネットワークで繋ぎ合わせて表現することを急ぎます。また、DXの推進を通じて、場所と時間・定型業務から解放された働き方の柔軟性を追求します。【主要DX課題】取引制度改革、生産管理システムの高度化、SCMシステムの導入、各種システムの統合と連携、人財データベースの構築、定型帳票のRPA化、部門ホームページの作成による情報共有化SKU削減がすべての構造改革の出発点と位置づけ、工場運営の改革、人員の適正配置、DXの推進、ロジスティック改革を強力に進めます。コア品群を生産する7工場を複数品群生産工場と単一品群生産工場に二分し、今まで人手のかかっていた食品製造をイノベーションしていきます。計画生産体制の精度を高め、資材搬入から包装、搬出までを自動化と連続化で繋ぎ、デジタル化運営の設計と実現に取り組み改革計画を完成させ、その実現に向けて歩み出します。株主の皆様をはじめ、フジッコグループを取り巻くすべてのステークホルダーからの期待と信頼に応えるため、上場会社の取締役会の責務として、経営の基本方針等の策定、内部統制の統括、経営者に対する監督(指名と報酬)についての透明性と実効性をより一層高め、持続的成長と中長期的な企業価値の向上を促し、収益力・資本効率等の改善を図ります。また、新設のコーポレートガバナンス部は、取締役会事務局としての円滑な運営、取締役(会)のサポート体制の拡充を推進します。FUJICCO REPORT 2022企業価値向上の実現ブランド価値の強靭化DXの推進(働き方改革)戦略イメージ4つの戦略工場運営の改革(生産性向上)コーポレートガバナンスの強化
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